「三井住友カードプラチナプリファード」を1年使ってみて「三井住友ゴールドカード」の方がお勧めな理由
2024年から新NISAが始まります。新NISAではクレジットカード積立をした方がポイントも貯まってお得、というのが半ば常識になっていますが、じゃあどのカードで積み立てるのが一番お得なのか?というのが気になると思います。
また、通常のクレジットカード利用も考えると結局何を選択すればいいの?と思う方も多いと思います。
私なりに三井住友ゴールドカードがお得という結論が出ましたので、それをこれから解説していこうと思います。
新NISA制度ってどんな制度?
新NISAの簡単な解説をすると、
- 年間の投資枠が最大120万円から360万円まで増額。(つみたて投資枠、成長投資枠の合算)
- 非課税保有限度額が最大800万円から1800万円に。
- 非課税保有期間が無制限に。(いつ売却しても売却額に税金がかかることがない。)
ということのようです。旧NISA制度(つみたてNISA、一般NISA)では売却時の非課税期間は最大で20年だったので、早めに投資を始めることができればその分だけ時間を味方につけることができます。
新NISA制度でクレジットカード積立をするとお得になるとは?
旧NISA制度で積立投資を行う場合には、クレジットカードで支払いをする設定をすることで支払額に応じたポイントを受けることができていました。
クレジットカード投資額は上限が設定されていたり、支払いをするクレジットカードの縛りがあったりと、各社「ルール」がありましたがその中でも有名な2社を紹介します。
※素人目線で重要だと思うところだけをまとめてます。
SBI証券+三井住友カード | 楽天証券+楽天カード | |
購入手数料 | 無料 | 無料 |
ポイントの貯め方 | クレカ利用 クレカ積立 投資信託の保有 | クレカ利用 クレカ積立 投資信託の保有 |
ポイント投資 | 可能 | 可能 |
クレカ積立 | 上限5万円設定 | 上限5万円設定 (追加5万円の設定方法あり) |
クレカ積立による ポイント還元率 | 0.5〜5.0% | 0.5〜1.0% |
クレカ積立によるポイント | 250〜2,500pt | 250〜500pt |
経済的に余裕があり、「毎月10万円積立できるよ」という方もクレカ積立できる上限額が5万になるため、獲得できるポイントはSBI証券では2,500pt、楽天証券では500ptです。
クレカ積立できない5万円分は現金積立になることを頭に入れておいてください。(ポイント付与対象にはなりません。)
「三井住友カードプラチナプリファード」を1年使ってみた結果
ポイント付与率を考えて、「三井住友カードプラチナプリファード」を1年使用してみたので感想を簡単にまとめます。
- クレジットカード積立によるポイント還元で毎月2,500ptは魅力的
- プリファードストアによるポイント還元率UPも良い(ただしデメリットにもなる)
- 年会費33,000円はかなり高額。(積立投資によるポイントは年間30,000pt。年間使用額次第では割高になる。)
- 100万円利用ごとに10,000pt付与は魅力だが、そこまで使わない。(最大40,000ptまで積立投資によるクレジットカード利用額は計算対象外)
私の感想としては、「ポイント還元自体は良かったが、ポイントを意識しすぎるあまり身動きがとりにくくなっていた。労力と合わないのではないか」ということです。
また、先日プリファードストアの変更があり、自分がよく利用する「一休.com」が対象外になったことを受けて、カード会社の方針次第ですぐに割に合わなくなるんだなということを実感したのです。
結果として自分の年間支出、利用シーンを考えて合わないという結論に至りました。
「三井住友カードプラチナプリファード」と「三井住友ゴールドカード」の比較
「三井住友カードプラチナプリファード」と「三井住友ゴールドカード」の比較表を下記に示します。
プラチナプリファード | ゴールドカード | |
年会費 | 33,000円 | 5,500円 (年間100万円利用で年会費永年無料) |
ポイント還元率 (通常利用) | 1.0% | 0.5% |
ポイントボーナス | 100万円利用ごとに10,000pt (最大40,000ptまで) | 100万円利用達成で10,000pt |
クレカ積立 ポイント還元率 | 5.0% | 1.0% |
クレカ積立最大pt | 30,000pt | 6,000pt |
ポイント特典店舗 | プリファードストア (ふるさと納税サイト、ホテル予約サイトなど) | なし |
ゴールドカードの年会費が無料になっていることを考慮すると、
- プラチナプリファードとゴールドカードの年会費+クレカ積立pt差は9,000pt
- ふるさと納税を年間10万円利用すると仮定すると、
プラチナプリファードで7,000pt
ゴールドカードで500pt
↑ふるさと納税による金額差6,500pt。 - 通常利用で約50万円利用することでプラチナプリファードがゴールドよりお得に。
プラチナプリファードで5,000pt
ゴールドカードで2,500pt
↑通常利用による金額差2,500pt
という仮定になり、自分の年間利用額を考慮するとプラチナプリファードはそこまで割に合わないという結論でした。
これは余談ですが、自分が買い物をするときにいつもプリファードストアを意識してちょっと遠いところまで買い物に行ったりしていました。今思うとクレジットカードに生活を支配されていたように思います。
ここに窮屈さを感じ、ゴールドカードの方が楽だなと感じたのです。
まとめ
今回は「三井住友カードプラチナプリファード」と「三井住友ゴールドカード」を比較し、「三井住友ゴールドカード」がお勧めです、というお話をしました。
比較の時には話題にしませんでしたが、コンビニの年間利用額が多い方や、プリファードストアをよく利用する方は「三井住友カードプラチナプリファード」の方が明確にお勧めです。
私のようにプライベートでクレジットカードの利用が少ない方は、「三井住友ゴールドカード」の方が合っていると思います。ご自身の利用環境をよく考えて、無駄のない選択をしていただければ幸いです。
この記事が皆さんの生活のヒントになれば幸いです。